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HelloもGood morningも「ちぃーす」!?-外国語より母国語ー

February 24, 2019

昨今、英語をはじめとする外国語を重視する風潮が高まっています。

2020年からは小学3年生から英語が必修化となるようです。

世の中がどんどん国際化となり、社会で外国語を使う場面が増えてきたからです。

 

外国語重視の勢いは、家庭教師の現場において特に感じます。

多くの保護者が「子供に英語を早く勉強させなければならない!」と息巻いておられるのです。そのため、英語の指導に必死になっておられる家庭は少なくありません。

確かに、何事も早く始めるほうが望ましいでしょう。

一説によると、特に外国語を聴く力は、幼児期から始めるほうが良いようです。

 

ところで、私は以前、ある生徒を教えていました。

教える科目は英語です。そして当然、日本語で英語を教えます。

ちなみにその生徒は、日本語の語彙が多くない子でした。

口グセは、「ヤバい」「草」「マジか」等です。

 

ある日、私はその生徒に、

『Happyは「幸せ」、Amazingは「素晴らしい」という意味だよ』と伝えました。

しかしながら、その生徒は「幸せ」も「素晴らしい」も受け入れず、

「ヤバい!ってことか」と言いました。

その反応に、私も「ヤバい!」と感じました。

 

感情を表す英単語を教えても、その生徒には全部「ヤバい」に集約されてしまうのです。このことから、母国語の大切さを改めて思い知りました。

例え伝える言語は英語でも、考える言語は日本語なのです。

日本語で考えることが出来ない人が、外国語を使いこなせるのでしょうか。

 

言語を包丁に、表現を切り方に例えて考えてみましょう。

日本語は家庭用包丁、外国語は中華包丁とします。

ある人は、家庭用包丁で多くの切り方をすることが出来ます。

例えば、輪切り、千切り、みじん切り、角切りなどなど。

そうした人は、例え中華包丁に切り替えても、同じように色んな切り方が出来るのではないでしょうか。

逆に、家庭用包丁で輪切りしか出来ない人はどうでしょうか。

中華包丁に持ち替えたとたん、見事な包丁さばきが果たして出来るでしょうか。答えは否です。中華包丁でも輪切りしか出来ないでしょう。

 

同じように、日本語で様々な表現を使えて初めて、外国語は様々な表現が使えるのです。逆に、母国語の表現が乏しければ、いくら外国語を学んだところで語学は身につきません。つまるところ、外国語のレベルは母国語のレベルに依るのです。

 

普段、誰にでも「ちぃーす」としか挨拶できない人が、英語を学んだ途端、「Hello」

「Good morning」「What's up?」などと使いこなせるでしょうか?

 

「英語をとにかく出来るようにしてほしい」ー。

保護者様からそう依頼されたなら、私は第一に生徒の日本語力を試します。

生徒がどのくらいの語彙を使えるか。

主語・述語を適切に使えているか。

国語の成績はどうか。読解力はどうか。

 

そもそも、外国語を話すことは最終目的ではありません。

もしそうならば、ネイティブスピーカーには一生敵わないでしょう。

最終目的は、外国語を用いて、何かを成すことです。

それは例えば、プレゼンを成功させたり、計画を達成することです。

 

時に、英語は出来るけど仕事は出来ない社員がいる、という声も聞きます。

それは当然です。英語が出来れば仕事が出来るようになるわけではないからです。

もし英語が出来れば仕事が出来るようになるならば、全員英語ネイティブを揃えれば会社はずっと安泰ですね。

未だに入社試験で英語力を過度に重視する企業があるのは、日本の課題なのかもしれません。

 

話は変わり、よく英会話教室のCMで、小さい子供が難しい英語をスラスラ話す場面が出てきます。

多くの親はCMを見て、「自分の子もそうなってほしい!」と意欲をかき立てられます。

でも、落ち着いて考えてみて下さい。

例えばあなたが外国で、日本語教室のCMを見たとしましょう。

小さな子供が日本語で、「将来の夢は世界中に会社を作ることです。」と言ったとします。

きっと、「だから?」と思う方は少なくないはずです。

日本人ならその程度の"言葉"は言えるからです。

そうです。大事なのは、流ちょうに話せるかどうかではなく、言葉を使って行動できるかどうかです。

 

外国語を早くから学ぶこと。

外国語をスラスラ話すこと。

これは確かに望ましいことです。

でも本当の目的は、外国語を使って物事を成すこと。

 

そのためには、母国語を充実させることが第一です。

母国語が豊かに使えれば、外国語も豊かに使えます。

外国語を豊かに使えれば、目標にも近くなります。

 

ぜひ日本語を「豊かに」使ってまいりましょう。

そうすれば、子供の将来はより輝くはずです。

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